2019/10/31
スペインワインの格付けDO法とは?
スペインワインにも、フランス同様に原産地呼称がある。格付というと品質のレベルというイメージだが、基本的には産地とどれだけ深く結びついているか、という格付と言っていいだろう。
とはいえ、トップレベルのものは高品質なワインを造る産地に定められているものである故、ある意味では格付と言って構わないところもある。
では、そんなスペインの格付けDO法とは何なのか、紹介しよう。
引用:http://www.liquorlandjp.com/enjoy/liquor/liquor/spainwine.html
スペインワインの格付けは6つに分類される
基本的に、スペインの格付は6つに分類されてる。
VINO DE PAGO(ヴィノ・デ・パゴ)
ヴィノデパゴという格付けは、畑限定原産地呼称と呼ばれているものだ。
これは、特に品質の良いブドウ畑に単独で定められている原産地呼称であり、特に州や地区、村などは絡んでこない。
将来的には、Vino de Pago Protegidaと変更される可能性があると言われている。
DOCa(デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)
デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダは、統制保証付原産地呼称を意味する原産地呼称。
DOCGのように、優れた生産地に与えられる原産地呼称制度となる。スペインには今のところ、リオハとプリオラート、リベラ・デル・ドゥエロの3つだけである。
DO(デノミナシオン・デ・オリヘン)
多くのスペインワインは、このデノミナシオン・デ・オリヘンに属しており、結びつきは原産地呼称という制度となっている。
スペインで生産されている2/3のワインがこのカテゴリに入っており、60以上の地域でDOを名乗ることが許されている。ただし、品質基準は非常に厳しく、DOを名乗るためにはスペインのワイン法にしっかりと則って造られたものでないと名乗ることはできない。
逆に、我々のような消費者はデノミナシオン・デ・オリヘンを名乗っているスペインワインであれば、安心して楽しむことができるという意味でもあるので、スペインワインを見つける時はDOの文字を探してみよう。
VINO DE CALIDAD CON INDICACION GEOGRAFICA(ヴィノ・デ・カリダ・コン・インディカシオン・へオグラフィカ)
ヴィノ・デ・カリダ・コン・インディカシオン・へオグラフィカは、少しマニアックだが保護原産地呼称の土台にあるものだ。
つまり、DOに昇格する前段階の産地であり、5年以上経過するとDOに昇格する可能性があるとされている。
もちろん、良いワインを毎年生産する必要があり、今のところ2つの産地が選ばれている。
VINO DE TIERRA(ヴィノ・デ・ティエラ)
カントリーワインとも呼ばれるが、フランスのヴァンドペイに相応する区分が、ヴィノ・デ・ティエラと呼ばれている。
EU法のQWPSR基準は満たしていないものの、地域名称を使用することはできるとされている。
VINO DE MESA(ヴィノ・デ・メサ)
ヴィノ・デ・メサは、特に地名などを名乗ることのないテーブルワインの区分。さまざまな産地のブドウを混ぜたり、ワインを混ぜたりしたものであり、産地名は名乗ることができない。
唯一、スペイン産ワインとは名乗れる。ランクが低いと思われがちなカテゴリだが、スペイン人が日常的に楽しんでいるワインはこのランクのものがやはり多いと言われてる。