2019/10/31
スペインワインの歴史を語る上で、必ず外すことができない地方がある。それが、アンダルシア地方だ。
アンダルシアこそ、スペインワインの神髄と言ってよい独自のワイン文化が存在しており、さまざまなワインがここで生産されている。ここでは、アンダルシア地方のワインについて紹介していこう。
引用:Wikipediaより
スペインのアンダルシア州はシェリー酒が有名!
赤ワイン、白ワインともに多く生産されているが、アンダルシアと言えば間違いなくシェリー酒の名があげられる。スペインの南部に位置しているこの場所は、地中海性気候に区分されており、降雨量が少ないとにかく夏は酷暑となることで知られている。
コルク産地でもあり、世界中のワインメーカーもこの地には一目置いている話題の産地となっている。
この地方では、甘口ワインも多く造られているが、やはり産膜酵母を使って酒精強化させるシェリー酒が何と言っても有名だろう。パロミノ種が主体だが、モスカテル種とペドロ・ヒメネス種などからシェリー酒が造られており、独特の風味が人気となっている。
アンダルシア州の特徴
アンダルシアの特徴は、とにかく乾燥地帯であるということだろう。ヘレス産ワインはイギリスに多く輸出されていた歴史を持っており、かねてから海外で評判が高かったと言われている。
多くの文化人がヘレス産ワインを愛しており、あのシェイクスピアの作品にもヘレス産ワインが多く登場していることから、この地域のワインの名声がそういったところによっても高まった。
今では、シェリーの産地とし名を馳せており、アセトアルデヒドという成分が由来する独特の香りで楽しると話題だ。魚介類との相性がかなり良く、スペイン人も愛してやまない酒のひとつとして国内でも多く消費されているのだ。
アンダルシアのおすすめワイン【3選】
ここからは、アンダルシアで造られているおすすめのワインを3選紹介していく。ぜひ、チェックしてみてほしい。
ボデガス テレサ リベロ サンルケーニャ マンサニージャ
壁画のようなアートラベルが目を引く人気のワインが、「ボデガス テレサ リベロ サンルケーニャ マンサニージャ」だ。
サンルーカル人を意味している銘柄名であり、フロール香が特徴的なワインとして人気がある。フィノとはまた違った爽やかさやフレッシュさ、まろやかさを楽しむことができるところもポイント。
シェリー好きにはぜひ、飲んでほしい1本となっている。
引用:https://www.kagatani.co.jp/SHOP/10002225.html
ボデガス バロン ミカエラ クリーム
美しいボタニカルデザインのラベルが魅力的な、ボデガス バロン ミカエラ クリーム。こちらは、オロロソをベースにPXがブレンドされており、より濃厚でリキュールを思わせる充実した味わいとなっている。
ねっとりとした厚みのある液体でありながら、スムースに喉奥へと通り抜ける極上の味わいは一度飲んだらヤミツキになる上手さ。クリームチーズはもちろん、濃いめのクリームソースなどを使った料理とも楽しめるのではないだろうか。
ボデガス テレサ リベロ ラウレアード オロロソ
1803年から、最新の醸造技術を取り入れながら伝統を守り続け、比較的安価でありながら品質の高いワインを生産し続けているワイナリー。
「ボデガス テレサ リベロ ラウレアード オロロソ」は、オロロソという区分で造られており、その濃厚さと酸味、風味がクセになる1本だ。
ラベルのデザインも美しく、ゆっくりと飲むことができるのでコスパが良いと言わざるを得ない1本だろう。シェリーファンとしては、常備酒として常に自宅に置いておきたい。