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バスクワインとは? スペイン巡りの旅 Part4

time 2018/10/18

スペインでも降雨量が多く、高級ワイン産地というイメージの無いバスク地方。しかし、そういった環境を逆手に取った独自のワイン文化が根付いており、美食の街として知られる同所だからこその、面白いワインが多く造られている。
ここでは、そんなバスク地方の注目ワインについて紹介していこう。

引用:Wikipediaより

スペインのバスク州は赤ワインの生産が盛ん

バスク州というと、大西洋のピスケー湾に面していることから魚介類の消費量が多いことで知られている注目産地だ。そのため、そういった食事に合うワインが多く造られている。

しかし、案外赤ワインの生産量が多いところも面白いところで、隣のナバーラ地方に関してはかなり赤ワインを生産していることで知られている。
ナバーラ地方では、7割が赤ワインであり、バスクでもそういった流れを受けている可能性があるだろう。

しかし、バスクと言えば何と言ってもチャコリだ。バスク料理が注目を浴びた1970年代に同様に着目された微発泡生の白ワインであり、アルコール度数が低く酸味が強いため食事と合わせやすいと評判になっている。

バスク州の特徴

バスク州は、冒頭でお伝えしている通り降雨量が多い産地であることから、あまりワイン生産には向かないイメージがあるだろう。

しかし、品質の高いチャコリを造る生産者が近年増加傾向にあり、結果的にビスカヤ県では2012年に渡る15年間で、なんとブドウの栽培面積が6倍近くに増加したと言われている。

チャコリの生産量も多くなってきており、その主要品種である白ワインはオンダラビ・スリ種が人気を博す。ちなみに、赤ワインはオンダラビ・ベルツァ種というものが主体で使用されており、どちらもバスク地方の土着品種として知られている。

バスク地方のおすすめワイン【3選】

ここからは、バスク地方で造られているワインをいくつか紹介していく。

チャコリ・チャルマン

微発泡生のワインで有名なチャコリ。しかし、どれを選べば良いか分からないという方も多いだろう。

そんな人は、まずチャコリ・チャルマンを紹介したい。オンダリビ・ズリ、オンダリビ・ヴェルツァ、プティ・ マンサン、グロ・マンサン、プティ・クリュブといったさまざまな品種が使用されており、バランス良く仕上げられているので飲みやすい。ワインが苦手という方でも手軽に飲めるので、ぜひ試してみる良いだろう。

イルスタ チャコリ

チャコリ専門のメーカーとして2008年に設立されたのが、イルスタだ。

何と、地下に最新鋭の設備を投入して醸造していることで、一切雑味の無い清潔で品質の高いチャコリを生産している。数多くのミシュラン星付きレストランで楽しまれている、極上の微発泡生のワインだろう。

チャコリ・レサバル

美しいブルーのボトルが目を奪う名門ワイナリーが醸すのが、「チャコリ・レサバル」。DOゲタリアコ・チャコリナであり、原産地呼称であることから安心して楽しむことができる。

石が多く、水はけの良い土壌でブドウ栽培をしている事から、ミネラル感のある骨格がしっかりとした焦点のあったワインを造ることができるのも人気の秘訣だろう。

魚介類との相性がすこぶる良く、あっという間に飲み干せそうな、個人的に大好きな1本となっている。伝統的な醸造法を守り続けるために、最新鋭の設備を投入しているところも注目に値するだろう。


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