2019/10/31
スペインのワインというと、非常に濃い凝縮感のある赤ワインが多い、というイメージになるかもしれない。
それもそのはず、日照量が多く非常に乾燥していることから、糖度が高く健全なブドウを栽培しやすいというメリットがある。
しかし、そんなスペインの中でも特異な産地として近年大注目されているところがある。それがガリシア州だ。どんな産地なのか、チェックしていこう。
ガリシア州はスペイン屈指の白ワイン生産地
ガリシア州は、スペインというよりはほとんどポルトガルに近く、国境を挟んで南側のミーニョ地方に隣接している。
大西洋沿岸部であり雨量が年間1,500mlを超えることからブドウ栽培が難しく、比較的カジュアルで安価なワインを造っていたが、近年非常に品質が高いワインを生産する国として注目度を高めている。
この地域は、赤ワインも存在しているが大半が白ワインであり、シャープな酸と繊細なアロマ、そして塩を思わせるミネラル感を持った独特なものを多く産出する。
魚介類を良く食べる食文化も手伝ってか、ボリューム感重視の白ワインではなく、すっきりと楽しめるものが多いところが最大の特徴と言えるだろう。
引用:Wikipediaより
ガリシア州の特徴
前述しているが、ガリシア州は雨量がとても多い地域であり、ブドウ樹の大半が棚栽培という日本でもお馴染みの栽培方法が採用されている。
その理由としては、垣根の場合は水はけの問題であったり、雨がはねかえってカビ菌の胞子がブドウ樹や実につくから、などと言われている。
伝統的に棚栽培を行っていることが、健全な白ワインを造るベースとなっており、1980年代に植樹されたアルバリーニョ種という品種が大成功をおさめるきっかけとなった。リアスバイシャスが特にDOでは有名であり、世界でブームが巻き起こっている。
ガリシアのおすすめワイン【3選】
ここからは、ガリシア州で注目されているワインを3つ紹介していく。ぜひ、参考にしてみてほしい。
バルミニョール アルバリーニョ
その名前の通り、アルバリーニョを使用した白ワインがバルミニョール アルバリーニョだ。リアス・バイシャで造られているこのワインは、酸も穏やかで海のワインと呼ばれているなど、まさに魚介類と楽しみたくなるワインとして着目されている。
アルバリーニョが持っている独特の風味と酸を生かした、フレッシュで飲んでいて楽しくなるような味わいが特徴だろう。
マルケス・デ・バルガス サナマロ
スペインきっての名門ワイナリーである、マルケス・デ・バルガス。このマルケス・デ・バルガスが満を持して醸しあげたワインが、マルケス・デ・バルガス サナマロだ。
洗練された味わいはもちろん、最新鋭の技術を使用して造られており、雑味などが一切無い美しくエレガントなワインに仕上げられている。
単体で飲んでも満足することができるクオリティを有しており、これからの先も注目度が高まって行くに違いない、最高峰のワイナリーとなっていくだろう。
アルトス・デ・トローナ アルバリーニョ
美しいブルーとホワイトのラベルデザインが爽やかさを感じさせる、アルトス・デ・トローナ アルバリーニョ。
リアスバイシャスと世界のベストアルバリーニョをW受賞しているワインであり、一度は飲みたいガリシア州を代表する1本だ。アルバリーニョ100%で、瑞々しく飲み応えがたっぷりあるワインとなっている。
リアスバイシャの入門編として注目したい1本なので、ぜひ見かけたら購入してみてほしい。